majakkaのオーダーメイド額縁です。
今回は、美術館・ギャラリー巡りが好きなかたに届きますように。
そんなお話です。
鑑賞だけではなく
観ることで、その作品に心動かされ、
いつも眺められる手元に置いておきたい。
という気持ちから、作品を購入されるかたもいると思うんです。
そして、ワクワクした気持ちで、ともに家に帰ってきて
(展示終了後に手元に来るというケースもあります)
さあ、いざ、飾ろう!
となったとき、
「あれ?どう飾ろう?」
「飾りたいのに、何か違うなあ?」と。
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今回ご紹介する額縁は、まさにそんな額縁です。
作品展にいき、作品を購入され、
しばらくの間は、そのまま展示されていたときの状態で飾られていたそうです。
でも、時間の経過とともに、しっくりこない・・・
作品の良さが、飾られかたで、曇ってしまっているのかな?
もっと、作品を魅力的に息させるよう、飾りかたを変えたい。
とのご依頼でした。
もともとは、陶板の作品が
織り目のざっくりとした淡い青色のキャンバス地のまかれた板パネルに固定されていました。
松野真理さんという作家さんの生み出す作品の特徴をお客さまから伺いながら
お互いのイメージを、すり合わせていきます。
線のキリッとした版画作品に
作家さんご自身が見つけ、コレクションされている
趣きのある布・紙が、コラージュされた一体感が、
お客さまは気に入られている様子でした。
線のキリリは、作品の女性の視線のキリリ感にも響いていて
その線・視線の鋭さと、時に優しくポップな印象のコラージュの背景との調和が大切であることを、お話しを深めていくことでハッキリみえてきました。
もちろん、作家さんと同じ材料を揃えることはできません。
かといって、なんとなく「いいかな?」な無難な仕上がりも
もちろん求めていません。
majakkaさんにお任せしますので、
majakkaさんのセンスで活かして仕上げてください。
ということで、
手元のストックの布、紙、をひろげながら
あーでもない、こーでもない、考え
なかなかピンとこないなあ、ということで
新たに質感の面白い紙を探し求め。
材料を選ぶと、今度はそれぞれの布・紙の見えかた&見える分量を
少しずつ調整しては、
作品と背景が一体感を持ち、気持ちよく見えるバランスを探していきます。
額縁を製作し、そこにおさめるだけでなく
背景も作品の物語として、ともにおさめる。
お渡しする瞬間はドキドキします。
両手でフワッと受け取っていただける瞬間、
こちらの気持ちも、フワリとします。
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既存の額縁のマットボードを変更するだけでも、印象は変わり、
グッと良くなります。
作品展で購入したポストカードを、本格的な額縁におさめてくださるかたもいらっしゃいます。
簡単なところから、ちょっと挑戦してみても面白いですよ。
作品と出会った瞬間の感動や喜びが、気持ちの納得するかたちで
額縁におさまり、毎日、眺めることができる。
そんな感動を日々の暮らしのなかで、感じてもらいたい。
いつもそう思い続け、製作しています。
お気軽にご相談ください。
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2017年、今年最後のオーダーメイドの額縁製作ブログとなります。
「これを飾りたいんです」
というご依頼主の一言から始まる、額縁の物語。
たくさんの出会いに感謝。
巣立った額縁にエール。
今年もありがとうございました!
来年もよろしくお願いいたします!
みなさま、良い年をお迎えくださいませ。
majakka(マヤッカ)額縁作家・中原あずさ
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木の額縁
材種:タモ
その他使用材料:デニム布、木綿布、和紙、ろうけつ染め紙
サイズ:400×400×20㎜
参考価格:32,000円
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