majakkaのオーダーメイド額縁です。
今回は、とってもオモシロイ額縁を作らせていただきました!
の記事です。
まず、完成のお写真。
中に飾られているものは、
ヒロ・ヤマガタさんの『相撲』の作品です。
色鮮やかなメルヘンな風景が多い印象だったので
このコミカルなお相撲の作品は、とても新鮮でした。
この作品は、もともと、キラキラの金色のアルミフレームにおさめられていました。
言葉は悪いのですが、ありきたりで無難な感じの額装でした。
お客さまもそれには満足のいかない様子で
「面白いものができるとイイな!だから、おまかせします!」
ということで、完全お任せで預からせていただきました。
------------------
お客さまは、majakkaの額縁つくりのワークショップに参加されたことがあるかたで
majakkaでつくる額縁が他にはない「面白さ」があることを知っているかたでした。
(そのワークショップの様子のブログ記事・・・→こちらです
長文です。眺めていただけましたら幸いです)
ここで言う「面白さ」とは・・・
奇抜であったり、変であったり、
ウケを狙ってつくるものではありません。
majakkaでは既製の枠を切って、組み立てて、仕上げるワケではないので
【 ゼロから、つくることができるんです 】
中に飾られるものから、イメージがムクムクとわいてきます。
・ 木の額縁、色・質感はブラックウォールナットが似合うな
・ 土俵のイメージから、砂と縄紐を使ったらステキだぞ
・ 砂地にはアクセントになる模様を入れたらカッコよくなるんじゃないか?
ここまでは普通です。
で、ここからでした。
作品を、じーっと見ていました。
「屋根がないなあ・・・」
もちろん、これは作品ですので、関係ないものを勝手に加筆したり侵すことは許されません。
でも「額縁として」屋根がついていたら、面白いな。
と、思ったんです。
それをお客さまにお伝えしたら
「面白い!やってやって!屋根つけてください」
ということになったんです。
額縁のふちと同じ、ブラックウォールナットを主に使って
おもちゃっぽく、ペーパークラフトっぽく、ならないよう慎重に作ります。
作品と見合せながら、大きさや質感を確かめます。
屋根をつけることで、作品の見栄えが落ちたら本末転倒です。
「ある」ことで、活きるものを作ることが本命です。
完成した額縁におさめた様子です。
もちろん作品には接しないよう空間をもたせ、マットボードに屋根を固定します。
ドールハウスを作っている気分でしょうか。
ワクワクが止まりません。
ふちの仕上げは、最初に抱いたイメージ通り
砂+彫り+縄紐 で、仕上げています。
どこまでも、どこにも、手を抜かず、こだわりぬいて完成した
お相撲・額縁。
とてもお時間はかかりましたが
お客さまは、とっても喜んでくださいました。
------------------
お客さまから、こんなご感想をいただきました。
おすもう額縁が家に来て、1ヶ月になります。
はじめは、玄関の飾り棚に飾ってみましたが、ライトもあり、ステキだけど・・・
みんなが見ない・・・それはちょっと違うかな~と。
家族が集まるリビングにどーん!と。
落ち着きました。飾る場所も大切ですね。
これから経年変化していく姿も楽しみです。
------------------
ありがたいです、本当に。
みんなが見る場所に、居る場所に、大切なものを飾る。
「こう飾ってください」と、お客さまに強制することは決してないです。
でも、とても愛着を持って、飾る場を選んでいただいている風景が伝わってくるのです。
どんなに形が凝っていても、額縁は「枠」なんです。
でも、それを受け取った人にとって、飾る場において、
額縁という枠は、特別な存在となるような気がします。
今回もまた素晴らしい仕事ができました。
ありがとうございました!
------------------
その後・・・
お客さまから、実際にお部屋に飾っている様子のお写真が届きました。
気持ちよいなあ!
本当に心地よい空間に、気持ちよさそうに飾ってもらっている!
とてもうれしくて。
感謝・感謝! の気持ちでいっぱいです。
箱型・木の額縁
材種:ブラックウォールナット(蜜ろうワックス仕上げ)
その他使用材料:胡粉・膠・ヘナ・麻ひも
サイズ:485×470×25㎜
参考価格:88,000円
---------------------
** majakka「家具+額縁」WEBサイト ・・・→ こちら
** 額縁のご注文は ・・・→ こちらのページから
---------------------