2017-10-25

亡き人を想う飾る、額縁に

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

ひとは、なぜ飾るんだろう。
なぜ、飾るという「行為」をするのだろう。

ということと、いつも真剣に向かい合っています。

わたしには2つ齢の離れた姉がいました。
姉は数年前に亡くなりました。
4人家族のなかで、誰よりも先にいなくなってしまうんだろうな、
という気持ちの整理はついていたけれど
実際にその時を迎えると、気持ちはついていかなかったなあと思い出すのです。

そして、整理がついていないからでしょうか、
姉の姿を飾る、自分のための額縁が、いまだに作れないのです。

そう。
なぜ飾るのか。
自分自身の気持ち・心の整理をつけるために
飾るのでは、ないでしょうか。

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前置きが長くなってしまいましたが、
今回、ご紹介する額縁、
ご依頼のされかたが、とても素敵だったんです。

亡きお父様とお母様とお兄様を、ひとつの額縁に飾りたい。
そして、真珠も一緒に飾りたい、と。

真珠?
お話しを伺うと、
お父様がお母様に贈られたものとのことでした。

わたしに託されたけれど、これはわたしではなく母が持つべきもの。
だから、額縁に一緒に飾りたい、と。

糸からはずされて保管されていた真珠を
ぱらりぱらりと自然にまくような
そんな印象で布に縫い付けていきました。

亡き人を想う飾る、額縁・majakkaオーダーメイド額縁


亡き人を飾る、遺影には、こんなかたちでは…
という既成概念があるのかもしれません。

でも、その写真を大切にそばに置くのは
そのかたと、いちばん近くにいた親しいかたのはず。

だからこそ、既成概念で飾りかたを決めるのではなく
そのひとにとって、
いちばん寄りそえるかたちにすることが大切なのではないかと思うのです。

ご依頼主の希望で、青色に仕上げた清々しい額縁。

亡き人を想う飾る、額縁・majakkaオーダーメイド額縁


額縁は誰のためにあるのか。
そのひと自身のためにあると。

いつか、わたし自身にも
姉の姿を飾る額縁を作りたいな、そう思うのです。


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色の額縁
サイズ:130×130×40㎜ 
参考価格:42,000円

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** majakka「家具+額縁」WEBサイト ・・・→ こちら

** 額縁のご注文は ・・・→ こちらのページから



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2017-10-11

気持ちを贈る額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

自分の気持ちを伝えるために
手紙を書くような想いで・・・
自分の気持ちを贈る、額縁をつくる。

そっと差し出されたものは
ちいさな、くるみボタンでした。

「妻が手作りしているものなんです」

ひと針ひと針、丁寧に刺繍されたものが
ボタンに仕立てられていました。

このボタンを額縁に飾り、奥さまに贈りたい。
旦那さまの、やさしい気持ちがフワーッと伝わってきました。

季節は冬。

「クリスマスに間に合うでしょうか?」

そう。
クリスマスの贈りものなのです。

手作りのボタンを飾る箱型額縁・majakkaオーダーメイド額縁

額縁自体は、立てて置いて飾れるちいさなもの。
構造・サイズ感はすぐ決まりました。

お客さまは、ぐるり店内を見回して、しばらく考えます。

「出すぎず、引っ込みすぎず、そんな額縁に」

ごくごく当たり前の普通の額縁ではなく
でも、あまりに「前に出てしまう」個性の強すぎる額縁でもなく。

飾る中身をひきたてながら
ここで作る(majakkaで)他にはない、特別なものを希望されていました。

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オーダーメイドは、足し算と引き算であると考えています。

どう飾るか、構造を考え、
お客さまの好みを背景に、中身とのバランスをみて
あの要素も欲しい、これも加えよう・・・

まず、必要と思われることを全てプラスして行く作業を、
足し算のアタマで考えます。

そして、そこから
本当に必要なことを、見い出していきます。
足し算で盛って盛られ、影に隠れてしまいがちな「主役」を前に出すために。

主役(飾られるもの)が活きるために
必要なもの・要素は何か。
すこしずつ、余分なものをそぎ落としていく、引き算の行為です。

足して、引いて、
オーダーメイドはバランスです。

majakkaの額縁は、たしかに個性的なものが多くあります。

でも、その個性ばかりが目立ってしまっても
お客さまの、欲しいと感じるものに近づいていなければ
無駄にうるさい額縁になってしまうし、逆も然り。

シンプルすぎては、せっかくのオーダーメイドなのに
なにか物足りない・・・と。

この狭間で、考えます。

手作りのボタンを飾る箱型額縁・majakkaオーダーメイド額縁

クリスマスの朝に、奥さまからお写真とともに
メールが届きました。

「額縁ありがとう。」

お客さまの気持ちと
つながる、うつくしい瞬間です。



・・・・・・・・・

気持ちを贈る。
贈りものの額縁のご依頼は、おはやめに。

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箱型・木の額縁
材種:タモ
その他使用材料:麻布・胡粉・膠
サイズ:130×130×40㎜ 
参考価格:25,000円

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2017-09-23

飾る大きなアルバム、という額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

たくさん一緒に考えて、迷って、悩んで・・・

だからこそ、納得する
本当に欲しかった額縁。が、完成しました。

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はじまりは、一本のお電話でした。

「オーダーメイドの額縁というのは、どういうものなのでしょう?」

つまり、どういうものを作ってもらえるのか?
ということを訊いてくださいました。

普通の額縁屋さんにも足を運んで
枠を選んで、見積りを出してもらったりもしたけれど
なんか、ちがう。
しっくりこない。
これかな?これでいいのかな?
そう思うなかで、ここmajakkaに辿り着いたそう。

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お電話の後、
ご家族でご来店をいただくと、
ご夫婦それぞれに、「こんなふうなものがいいな」の理想像が
それぞれに存在していることが、わかりました。

でも、壁に掛けるものは、ひとつ。
だからこそ、お互いが納得のいくものを作りあげなければ
想いはちぐはぐになってしまいます。

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今回、額縁をつくることの「背景」がお客さまにはありました。

まず、結婚5周年の記念として。
そして、子どもの工作や絵、家族写真を飾りたい。
さらに、子どもが大きくなったときには、贈りものとしたい。
という特別な想いのこもる額縁に仕上げたい。
とのことでした。

そんな背景があるため、
いわゆる、普通のモールディングの額縁・・・
サイズに合わせて切って組み上げて、はいどうぞ。

では、どうも納得がいかない。
ということが、伝わってきました。

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ご来店後は、メールというより
往復書簡のような、繊細なやりとりが続きます。

お客さまも、作り手も
お互いに納得のいくものを作りあげたい。
だからこそ、妥協することなく
ちいさな疑問も、どんどん投げてもらいながら
それをきちんと拾い集め、
言葉・文章として伝えていきます。

そう。
「これを作ります」という目に見えるかたちは
この時点では、見えていないのです。
たよりになるのは、
お互いの言葉にズレが生じないよう
そして、浮かび上がるビジョンが少しでも一致するよう
時間をかけてやりとりするメールが、かなめとなります。

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結果、完成したものは、ご夫婦ともに
ご納得・満足されるものとなりました。

飾る大きなアルバム、という額縁・majakka

しっかりと「木」感のある、
イミテーションの木ではない本物の木を望まれていたので、
無垢の木から、ゼロの状態から作ることのできる
ここmajakkaならではの額縁は、
本当に、お客さまのご希望にピタリと寄りそえるものとなりました。

また、板状の無垢の木から、かたちを切り出していくので
今回のご注文では、お客さまの書かれた断面図の図面をもとに
希望するかたちの額縁をつくりました。

飾る大きなアルバム、という額縁・majakka

ふわっとまるい、やさしい木面。
他のどこにもない
お客さまだけのオーダーメイドの額縁。

お渡しして、素直なご感想をいただけたとき、
額縁屋としての仕事は、やっと終わります。

完成が終わりではないのです。

お客さまの表情に
あー、こんなふうになったんだあ、という驚きと
満足のいくものができた、という安心感とよろこびと。

それらが、伝わってきたとき
ひとつの額縁が完成します。


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木の額縁(スペーサーあり・立体物も飾れる仕様)
材種:タモ(ホワイトオイル仕上げ)
サイズ:949×702×25㎜(A1サイズポスター対応サイズ) 
参考価格:80,000円

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** 額縁のご注文は ・・・→ こちらのページから



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2017-09-10

結婚式のウェルカムボードを飾ろう

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

大切なものなのに、眠らせてしまってるものって、
ありますよね?

ぜひ、だしてあげましょう。
そのお手伝いを、額縁屋がいたしますよ♪

今回は、結婚式のウェルカムボードを
ご自宅に飾るために、額縁を作りました。

結婚式のウェルカムボードを飾る額縁・majakka

まず、飾るものを拝見させていただきながら
好きなイメージや雰囲気、色などをお伺いしていきます。

お店に展示してある額縁をみながら

「この色が良いかな」と。

こちら、ムーミンのハンカチを飾る額縁でした。

ハンカチを飾る額縁・majakka

マットな質感のミドリとグレーと、その上に、かすかな金の光沢の散りばる
静かで上品な印象の額縁です。

majakkaの「色の額縁」は、ありそうで
どこにもない色合いであることが特徴です。

こちらの額縁も遠くから眺めるとグレーです。
どこにでもありそうですよね、グレーなら。

でも、近くで見ると
色のにじみやかすれで表情が生まれていることが感じられます。

ハンカチを飾る額縁・majakka

額縁が決まると、あとはお任せで。
フォーマルな印象の華やかな光沢のあるベージュの布マットを選び仕上げました。

結婚式のウェルカムボードを飾る額縁・majakka

色の額縁は、手塗りの下地の質感がでます。
やわらかい曲線と、下地のぽってり感、たまり感。
これは均一なスプレー吹きつけのような作業では生まれない
手塗りならではの味わいで
わたしは、これをとても大切にしています。

結婚式のウェルカムボードを飾る額縁・majakka

結婚式の大切な瞬間を刻んだ想い出の品々。
写真や招待状や、お手紙・・・
今回ご依頼いただいたウェルカムボード・・・などなど
しなものが、それぞれにバラバラになって、しまわれていることはあると思うんです。

それらを「想い」のかたちとして、みえるかたちにして。
コラージュのように、写真とカードを組み合わせたり、
奥行きのある箱にしまいながら飾りながら、
そんな、ひとつにまとめる「飾るかたち」の額縁に仕立てることができますよ。

結婚式からが、また始まりです。
あたらしい暮らしに
大切な瞬間のつまった額縁を贈ります。

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色の額縁
サイズ:496×390㎜ 
参考価格:35,000円

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** 額縁のご注文は ・・・→ こちらのページから



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2017-08-29

土俵の屋根がついた!お相撲・額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

今回は、とってもオモシロイ額縁を作らせていただきました!
の記事です。

まず、完成のお写真。

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

中に飾られているものは、
ヒロ・ヤマガタさんの『相撲』の作品です。

色鮮やかなメルヘンな風景が多い印象だったので
このコミカルなお相撲の作品は、とても新鮮でした。

この作品は、もともと、キラキラの金色のアルミフレームにおさめられていました。

言葉は悪いのですが、ありきたりで無難な感じの額装でした。

お客さまもそれには満足のいかない様子で

「面白いものができるとイイな!だから、おまかせします!」

ということで、完全お任せで預からせていただきました。

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お客さまは、majakkaの額縁つくりのワークショップに参加されたことがあるかたで

majakkaでつくる額縁が他にはない「面白さ」があることを知っているかたでした。

(そのワークショップの様子のブログ記事・・・→こちらです
長文です。眺めていただけましたら幸いです)

ここで言う「面白さ」とは・・・

奇抜であったり、変であったり、
ウケを狙ってつくるものではありません。

majakkaでは既製の枠を切って、組み立てて、仕上げるワケではないので

【 ゼロから、つくることができるんです 】

中に飾られるものから、イメージがムクムクとわいてきます。

・ 木の額縁、色・質感はブラックウォールナットが似合うな
・ 土俵のイメージから、砂と縄紐を使ったらステキだぞ
・ 砂地にはアクセントになる模様を入れたらカッコよくなるんじゃないか?

ここまでは普通です。

で、ここからでした。
作品を、じーっと見ていました。

「屋根がないなあ・・・」

もちろん、これは作品ですので、関係ないものを勝手に加筆したり侵すことは許されません。

でも「額縁として」屋根がついていたら、面白いな。
と、思ったんです。

それをお客さまにお伝えしたら

「面白い!やってやって!屋根つけてください」

ということになったんです。

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

額縁のふちと同じ、ブラックウォールナットを主に使って
おもちゃっぽく、ペーパークラフトっぽく、ならないよう慎重に作ります。

作品と見合せながら、大きさや質感を確かめます。

屋根をつけることで、作品の見栄えが落ちたら本末転倒です。
「ある」ことで、活きるものを作ることが本命です。

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

完成した額縁におさめた様子です。

もちろん作品には接しないよう空間をもたせ、マットボードに屋根を固定します。

ドールハウスを作っている気分でしょうか。
ワクワクが止まりません。

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

ふちの仕上げは、最初に抱いたイメージ通り
砂+彫り+縄紐 で、仕上げています。

どこまでも、どこにも、手を抜かず、こだわりぬいて完成した
お相撲・額縁。

とてもお時間はかかりましたが
お客さまは、とっても喜んでくださいました。

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お客さまから、こんなご感想をいただきました。


おすもう額縁が家に来て、1ヶ月になります。
はじめは、玄関の飾り棚に飾ってみましたが、ライトもあり、ステキだけど・・・
みんなが見ない・・・それはちょっと違うかな~と。
家族が集まるリビングにどーん!と。
落ち着きました。飾る場所も大切ですね。
これから経年変化していく姿も楽しみです。

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ありがたいです、本当に。

みんなが見る場所に、居る場所に、大切なものを飾る。

「こう飾ってください」と、お客さまに強制することは決してないです。
でも、とても愛着を持って、飾る場を選んでいただいている風景が伝わってくるのです。

どんなに形が凝っていても、額縁は「枠」なんです。

でも、それを受け取った人にとって、飾る場において、
額縁という枠は、特別な存在となるような気がします。

今回もまた素晴らしい仕事ができました。

ありがとうございました!

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

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その後・・・

お客さまから、実際にお部屋に飾っている様子のお写真が届きました。

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

気持ちよいなあ!
本当に心地よい空間に、気持ちよさそうに飾ってもらっている!

とてもうれしくて。
感謝・感謝! の気持ちでいっぱいです。


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箱型・木の額縁
材種:ブラックウォールナット(蜜ろうワックス仕上げ)
その他使用材料:胡粉・膠・ヘナ・麻ひも
サイズ:485×470×25㎜ 
参考価格:88,000円

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** majakka「家具+額縁」WEBサイト ・・・→ こちら

** 額縁のご注文は ・・・→ こちらのページから



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